NotebookLMで就活の業界研究|初心者向け4ステップと質問例
結論からお伝えすると、NotebookLM(ノートブックエルエム)は、就活の業界研究や企業研究ととても相性がよく、初心者でも15分ほどで使い始められます。
会社説明会でもらった資料や、採用ページ、業界のニュース記事をまとめて読み込ませておけば、「この会社の強みは?」と聞くだけで、資料の中から答えを探して教えてくれます。しかも「どの資料の、どのあたりに書いてあったか」まで示してくれるので、そのまま面接やエントリーシート(応募書類。ESと呼ばれます)の準備に使えます。
この記事を読むと、次のことがわかります。
- NotebookLMが就活のどんな場面で役に立つのか
- 業界研究に使うときの具体的な4ステップ
- そのままコピーして使える質問の例(業界研究・企業研究・面接対策)
- 就活で使うときに気をつけたい3つの注意点
なお、NotebookLMは2026年7月に「Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)」へ名前が変わりましたが、中身と使い方は同じです。この記事では検索で探しやすいように「NotebookLM」と書いていきます。
NotebookLMは就活のどんな場面で使える?
NotebookLMは、Googleが無料で提供しているAIツール(人工知能を使った道具)です。
いちばんの特徴は、自分がアップロードした資料の範囲だけで答えてくれること。インターネット全体から情報を拾ってくるのではなく、「渡した資料の中から」要約したり、質問に答えたりします。だから内容がぶれにくく、根拠になった場所も教えてくれます。
就活だと、こんな場面で力を発揮します。
- 業界研究:複数の業界レポートやニュース記事をまとめて読み込ませ、「この業界の課題は?」「今後伸びそうな分野は?」と質問する
- 企業研究:会社説明会の資料・採用ページ・中期経営計画(会社が数年先までの目標をまとめた資料)などを入れて、「他社との違いは?」「力を入れている事業は?」と聞く
- 面接・ES対策:集めた情報をもとに、「想定される質問を作って」「志望動機のたたき台を作って」と頼む
【要確認:経験談】これまで累計350名以上にAI活用をお伝えしてきましたが、受講者の方から返ってくる感想でいちばん多いのは「調べもののスピードが変わった」というものです。就活の業界研究は、まさに調べものの連続なので、効果を感じやすい使い方だと思います。
就活の業界研究に使う4ステップ
ここからは、実際の手順を4つのステップで説明します。転職活動での企業研究のやり方は、NotebookLMで企業研究を効率化する使い方の記事で別にまとめているので、社会人の方はそちらもあわせてどうぞ。
ステップ1:ノートブックを作る
NotebookLM(notebooklm.google.com)にGoogleアカウントでログインし、「新規作成」でノートブックを1つ作ります。ノートブックは「テーマごとのフォルダ」のようなものです。
おすすめは、業界ごと・企業ごとに分けて作ること。「食品業界」「A社」のように分けておくと、あとで見返しやすくなります。
ステップ2:資料を読み込ませる
作ったノートブックに、調べたい資料を入れていきます。就活でよく使うのは、次のようなものです。
- 会社説明会でもらったPDF資料
- 採用サイトのページ(URLを貼るだけでも読み込めます)
- 有価証券報告書(上場企業が出している業績の報告書。「会社名 有価証券報告書」で検索すると出てきます)
- 業界地図や業界研究の記事
- 気になる企業のプレスリリース(新商品や新事業のお知らせ)
無料版でも、1つのノートブックに50個まで資料を入れられます。就活で使うぶんには十分な数です。
ステップ3:質問する
資料が入ったら、画面下の入力欄に質問を打ち込むだけです。話し言葉で大丈夫です。
「新卒で入るとどんな仕事をするの?」のように、ふだん友だちに聞くような聞き方で構いません。答えの中に出てくる小さな数字(「1」「2」など)をクリックすると、その根拠になった資料の場所にジャンプできます。必ずそこを開いて、自分の目で確かめるクセをつけてください。
ステップ4:マインドマップと音声概要で整理する
NotebookLMには、集めた情報を整理する機能もあります。
- マインドマップ:資料の内容を枝分かれの図にしてくれる機能。業界全体の構造をつかむのに向いています。使い方はNotebookLMのマインドマップの活用例で詳しく紹介しています
- 音声概要(Audio Overview):資料の内容を、2人が会話するポッドキャスト風の音声にしてくれる機能。通学中や移動中に「聞き流し」で復習できます
そのまま使える質問例
コピーして使えるように、場面ごとに質問の例をまとめました。カッコの中は、自分の状況に合わせて書き換えてください。
業界研究のとき
- 「アップロードした資料をもとに、この業界の主要な企業と、それぞれの強みを表にしてください」
- 「この業界がこれから5年で直面しそうな課題を、資料の記述をもとに3つ挙げてください」
- 「専門用語が多いので、就活生でもわかる言葉で、この業界の全体像を300字で説明してください」
企業研究のとき
- 「この会社が他社と違う点を、資料の中の具体的な記述とセットで挙げてください」
- 「この会社の直近の業績と、いま力を入れている事業を教えてください」
- 「配属や働き方、研修について、資料に書かれていることをまとめてください」
面接・ES対策のとき
- 「この会社を志望する理由の根拠になりそうな事実を、資料から5つ挙げてください」
- 「面接で聞かれそうな質問を10個、この会社の特徴をふまえて作ってください」
- 「私が書いたこの志望動機(下に貼り付け)について、資料と照らして事実の間違いがないか確認してください」
最後の質問のように、自分が書いた文章をチェックしてもらう使い方は特におすすめです。思い込みで書いてしまった事実の誤りを、面接前に見つけられます。
就活で使うときの3つの注意点
便利な道具ですが、就活で使うときは次の3つを守ってください。
1. 答えをそのまま提出しない
NotebookLMが作った志望動機や自己PRを、そのままESに貼るのはやめましょう。あくまで「たたき台」として使い、自分の経験や言葉に書き直すことが大切です。採用担当者は毎年何百通ものESを読んでいるので、自分の言葉になっていない文章は見抜かれます。
2. 個人情報や人から聞いた話は入れない
自分の履歴書に書くような細かい個人情報や、OB・OG訪問で聞いた「ここだけの話」などは、資料として入れないほうが安心です。公開されている資料を中心に使いましょう。
3. 出典と日付を必ず確認する
古い資料を読み込ませると、答えも古くなります。有価証券報告書やニュースは「いつのものか」を確認してから使ってください。NotebookLMは根拠の場所を示してくれるので、そこを開いて日付をチェックする習慣をつけると安心です。
よくある質問
Q1. 本当に無料で使えますか?
はい。Googleアカウントがあれば無料で使えます。無料版でも1つのノートブックに50個まで資料を入れられ、質問も毎日たくさんできます。もっと多くの資料やチャット回数が必要になったら、有料プランで上限を増やすこともできます。
Q2. スマホだけでもできますか?
できます。スマホのブラウザや、専用アプリからも使えます。ただし、資料を集めてアップロードする作業はパソコンのほうが楽なことが多いです。「集めるのはパソコン、聞き流し復習はスマホ」という分け方がおすすめです。
Q3. 大学のレポートや卒論の準備にも使えますか?
使えます。考え方は同じで、論文や参考文献を読み込ませて質問します。就活と並行して進めている方は、ノートブックを分けておけば両方に活用できます。
まとめ
NotebookLMを就活の業界研究に使うポイントは、次の3つです。
- NotebookLMは「渡した資料の範囲」で答えるAI。業界研究・企業研究・面接対策の3場面で役に立つ
- 手順は4ステップ。ノートブックを作る → 資料を入れる → 質問する → マインドマップと音声で整理する
- 注意点は3つ。答えを丸写ししない・個人情報や内緒話は入れない・出典と日付を自分で確認する
次の一歩としておすすめなのは、いちばん気になる企業を1社だけ選んで、その採用ページと説明会資料だけで小さく試してみることです。「読むのが大変だった資料が、質問するだけで頭に入ってくる」。この感覚をつかめると、業界研究がぐっと楽になりますよ。
この記事は、AI講師として累計350名以上に教えてきた Ryo(Nawa AI Lab)が書きました。
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