NotebookLMで求人票を比較|転職初心者向け3ステップと質問例6つ
転職サイトで気になる求人をいくつか見つけたものの、会社ごとに書き方がバラバラで、「結局どこが一番いいの?」とわからなくなったことはありませんか。
結論からお伝えすると、複数の求人票はNotebookLM(ノートブックエルエム)にまとめて読ませて、「3社の条件を表にして」「給料の中身の違いを教えて」と聞くのがいちばんの近道です。見た目の月給だけでは気づきにくい違いが、短時間で並べて見えるようになります。
この記事を読むと、NotebookLMで求人票を比較する3つの手順と、そのまま使える質問例6つ、そしてAIに任せてはいけない注意点がわかります。
求人票は、なぜ見比べにくいのか
求人票(会社が「こんな条件で人を募集しています」と出す案内)には、給料・仕事の内容・勤務地・休日などが書かれています。ところが、いざ2つ3つを並べてみると、思ったより比べにくいものです。理由は大きく3つあります。
- 書き方が会社ごとに違う:「月給」「年収」「想定年収」と、給料の出し方からしてそろっていません
- 大事なことが小さく書いてある:「固定残業代を含む」「試用期間中は条件が異なる」など、金額に関わることが注意書きに入っていることがあります
- 見る場所が多い:転職サイトの画面、会社の採用ページ、紹介会社からのメールと、情報があちこちに散らばっています
講座でも「求人を見比べているうちに、どの会社に何が書いてあったかわからなくなる」という声をいただくことがあります【要確認:経験談】。頭の中で比べようとせず、AIに全部読ませて、自分は質問するだけにする。これが求人票の比較でAIを使ういちばんのメリットです。
比べるときに見るべき「6つ」のポイント
求人票は全部を読み込まなくても大丈夫です。まずは次の6つを比べれば、「どこが自分に合いそうか」の見当がつきます。
- 給料の中身:月給のうち「基本給」がいくらか。固定残業代(こていざんぎょうだい:あらかじめ一定時間分の残業代を給料に含めておく仕組み)が入っていないか
- 残業:固定残業代が何時間分か。それを超えた分は別に払われるか
- 試用期間:試用期間(入社してすぐの、お試しの期間)があるか。その間の給料や条件は同じか
- 仕事の内容:入社直後の仕事だけでなく、将来ほかの仕事に変わる可能性があるか
- 勤務地:最初の勤務地と、将来の転勤や異動の可能性
- 休日と働き方:年間の休日数、在宅勤務ができるか、勤務時間
4と5については、2024年4月から、求人を出すときに「将来変わる可能性がある範囲」も示すことが会社に求められるようになりました(厚生労働省のルール改正)。最近の求人票には「変更の範囲」という書き方で載っていることが多いので、ここも見比べのポイントになります。
NotebookLMで求人票を比較する3ステップ
NotebookLMは、グーグルが出している無料のAIツールです。2026年7月に「Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)」という名前に変わりましたが、使い方は同じです。いちばんの特徴は、自分が渡した資料だけを読んで答え、答えの根拠になった場所を示してくれることです。複数の求人票を「混ぜずに」比べるのに向いています。
ステップ1:比べたい求人票を集める
まず、比べたい求人を2〜5件ほど選び、内容を集めます。集め方は3通りあります。
- ページのURL(ウェブページの住所)をそのまま使う:会社の採用ページなど、誰でも見られるページならURLを貼るだけで読み込めます
- PDFで保存する:紹介会社からPDFでもらった求人票は、そのまま使えます
- 文章をコピーして貼り付ける:ログインしないと見られない転職サイトの求人は、URLでは読み込めないことがあります。その場合は、求人の文章を全部コピーして貼り付けます
コピーして貼り付けるときは、最初の行に「A社:営業職」のように会社名と職種を書き足しておくと、あとで質問したときに答えが混ざりにくくなります。
ステップ2:ノートブックを作って読み込ませる
NotebookLMのサイト(notebooklm.google.com)を開き、グーグルのアカウントでログインします。
- 「新規作成」を押して、「転職:求人比較」のような名前のノートブックを作る
- 「ソースを追加」から、URL・PDF・コピーした文章を1件ずつ入れていく
- 読み込みが終わるまで少し待つ
無料版でも、1つのノートブックに資料を50個まで入れられます(2026年10月時点)。求人を比べる用途なら十分な量です。
あわせて、気になる会社の「会社の情報」も同じノートブックに入れておくと、仕事の中身まで比べやすくなります。企業研究のやり方は、NotebookLMで企業研究を効率化する方法で詳しく解説しています。
ステップ3:自分の希望を伝えてから質問する
いきなり「どれがいいですか」と聞くよりも、最初に自分の希望を一言伝えるのがコツです。
例:「私は30代で、営業職から事務職への転職を考えています。残業は月20時間以内、通勤は1時間以内が希望です。この前提で、これからの質問に答えてください。専門用語を使わずに説明してください」
希望を先に伝えておくと、「この条件に合わない求人はどれか」まで指摘してくれるようになります。
求人票の比較に使える質問例6つ
そのままコピーして使える質問を6つ用意しました。
1. まず全体を表にする
「読み込んだ求人を、会社名・職種・給料・基本給・固定残業代・休日・勤務地・在宅勤務の列で表にまとめてください。書かれていない項目は『記載なし』と書いてください」
2. 給料の中身を比べる
「それぞれの求人で、月給のうち基本給はいくらですか。固定残業代が含まれている場合、何時間分でいくらか、超えた分は別に払われるかも教えてください」
3. 試用期間を確かめる
「試用期間がある求人はどれですか。期間の長さと、その間の給料や条件の違いを教えてください」
4. 将来の変化を確かめる
「仕事の内容と勤務地について、『変更の範囲』はどう書かれていますか。転勤や異動の可能性がある求人はどれですか」
5. 自分の希望に合わないところを探す
「最初に伝えた私の希望と比べて、条件が合わない、または確認が必要な点を、求人ごとに挙げてください」
6. 面接で聞くことを作る
「求人票に書かれていない、またはあいまいな点を、面接で確認するための質問にして、求人ごとに3つずつ作ってください」
答えには、資料のどこに書いてあったかを示す番号が付きます。番号をクリックして、元の求人票の該当箇所を必ず自分の目でも確かめてください。
AIに任せてはいけない3つのこと
NotebookLMは便利ですが、転職は人生に関わる大事な決断です。次の3つは、AIの答えをうのみにしないでください。
1. 書いていないことは、AIにもわからない
NotebookLMは「渡した資料だけ」を読むので、求人票に書かれていない実際の残業時間や職場の雰囲気は答えられません。ときどき、書いていないことを書いてあるかのように答えることもあります。わからないことは質問例6のように面接で聞く質問に変えておくのが正解です。
2. 最終確認は「労働条件通知書」で
求人票の条件は、あくまで募集の時点のものです。内定が出たあとに受け取る労働条件通知書(ろうどうじょうけんつうちしょ:実際の給料や働き方が書かれた正式な書面)と、求人票の内容が同じかどうかを必ず確かめましょう。この比べ合わせにもNotebookLMが使えます。入社後の細かいルールは就業規則に書かれているので、NotebookLMで就業規則を読む3ステップもあわせてどうぞ。
3. 自分の個人情報は入れすぎない
求人票そのものは公開されている情報なので心配はいりません。ただし、自分の履歴書や職務経歴書を一緒に入れて「どの求人に向いているか」を聞く場合は、名前・住所・電話番号などを消してから入れるようにしましょう。
よくある質問
Q. 無料版のNotebookLMでも使えますか?
使えます。無料版でもノートブックは100個まで、1つのノートブックに資料を50個まで入れられ、質問は1日50回までできます(2026年10月時点)。求人を数件比べるだけなら、無料版で十分です。
Q. ChatGPTに求人票を貼り付けるのと何が違いますか?
ChatGPTでも比べることはできますが、NotebookLMは答えの根拠が求人票のどこに書いてあるかを番号で示してくれるので、確かめるのが簡単です。求人のように「書いてあるかどうか」が大事な書類には、NotebookLMのほうが向いています。
Q. 求人が増えたら、どうすればいいですか?
同じノートブックに追加していけば大丈夫です。応募しないと決めた求人は、ソースの一覧から外しておくと、答えがすっきりします。
まとめ
- 複数の求人票は、NotebookLMにまとめて読ませて表にすると、書き方がバラバラでも短時間で見比べられる
- 比べるのは「給料の中身・残業・試用期間・仕事の内容・勤務地・休日」の6つ。最初に自分の希望を伝えてから質問するのがコツ
- 書いていないことは面接で確かめ、最終確認は労働条件通知書で。AIは比べる作業の手伝いまで、と考えると安心
まずは気になっている求人を2つ選んで、「この2つの条件を表にしてください」と聞くところから始めてみてください。
この記事は、AI講師として累計350名以上に教えてきた Ryo(Nawa AI Lab)が書きました。
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