NotebookLMで健康診断の結果を読む|初心者向け3ステップと質問例6つ
健康診断の結果票が届いて、アルファベットと数字の羅列をながめたまま、引き出しにしまっていませんか。
結論からお伝えすると、あの読みにくい結果票は、NotebookLM(ノートブックエルエム)というGoogleの無料AIツールに読み込ませて、質問しながら読むのがいちばんラクです。「この数値は何を表していますか」「去年と比べてどう変わりましたか」と聞けば、結果票に書いてある範囲で答えとその根拠を出してくれます。
この記事を読むとわかること:
- 健康診断の結果票が読みにくい3つの理由
- NotebookLMで健康診断の結果を読む3ステップ(スマホでもできます)
- そのままコピーして使える質問例6つ
- 健康の情報をAIに入れるときに必ず守りたい3つのこと
はじめにいちばん大事なことをお伝えします。AIは医師ではありません。 この記事で紹介するのは、「病気かどうかを判定してもらう」使い方ではなく、「結果票に何が書いてあるかを理解して、お医者さんに聞くことを整理する」使い方です。ここを取り違えないようにしてください。
※NotebookLMは2026年7月から「Gemini Notebook(ジェミニノートブック)」という名前に変わりつつあります。中身は同じものなので、画面の名前が違っていても慌てなくて大丈夫です。
健康診断の結果票が読みにくい3つの理由
結果票を見て「よくわからない」と感じるのは、読む側の問題ではありません。あの紙は、そもそも読みにくく作られています。理由は3つあります。
1つ目は、略語で書かれていること。 「LDL-C」「HbA1c」「γ-GTP」「eGFR」のように、検査項目のほとんどが英語の略語です。何の略で、体のどこを見ている数値なのかは、結果票のどこにも書いてありません。
2つ目は、判定記号の意味が施設ごとに違うこと。 「A・B・C・D」で示すところもあれば、「異常なし・要経過観察・要再検査・要精密検査」と文章で書くところ、「1〜5」の数字で示すところもあります。去年と違う施設で受けると、同じ体の状態でも表記が変わって見えます。
3つ目は、自分に関係のある部分が散らばっていること。 数値の一覧は1ページ目、基準値の説明は裏面、総合判定とコメントは別紙……というように、1つのことを確認するために紙を何度も行き来することになります。
つまり結果票は、「最初から最後まで読む資料」ではなく、「気になるところだけ引く資料」なのです。だからこそ、質問して引き出せるAIとの相性がよいわけです。
NotebookLMで健康診断の結果を読む3ステップ
NotebookLMは、自分がアップロードした資料の中だけを読んで答えてくれるAIツールです。ここが普通のChatGPTなどとの一番の違いで、インターネット上のどこかの健康情報が勝手に混ざりません。「自分の結果票だけを読む専用の相談相手」を作るイメージです。
無料で使えて、パソコンでもスマホでも使えます。
ステップ1:結果票と「基準値の説明」を用意する
多くの健診機関は、結果票をPDFでもダウンロードできるようにしています。マイページや健保組合のサイトを確認してみてください。紙しかない場合は、スマホのカメラで撮った写真でも読み込めますが、PDFのほうが文字がきれいに読み取られるため、答えの精度が上がります。
ここでのコツは、結果票だけでなく、一緒に入っている「検査項目の説明」「基準値一覧」の紙も必ず入れることです。この説明書きがないと、AIは数値の意味を資料から読み取れず、答えが薄くなります。
去年・一昨年の結果票も持っていれば、まとめて入れてください。 健康診断でいちばん大事なのは1年分の数値そのものより変化の向きなので、複数年を並べられると価値が跳ね上がります。
ステップ2:NotebookLMに読み込ませる
- notebooklm.google.com にアクセスし、Googleアカウントでログインします
- 「新規作成」を押します
- 用意したPDFをドラッグするか、ファイルを選んでアップロードします
複数のファイルを一度に入れられるので、今年の結果票・基準値の説明・過去の結果票をまとめて入れておくと、あとの質問がぐっと便利になります。読み込みは数十秒で終わります。
無料版でも1つのノートブックに50個までファイルを入れられるので、家族の分や10年分を入れても十分足ります。
ステップ3:「言い換えて」「比べて」の形で質問する
読み込みが終わったら、画面下の入力欄に質問を打ち込みます。ここでのコツは、「診断してください」ではなく「言い換えてください」「比べてください」と頼むことです。
例えば、こう聞きます。
結果票に出てくる検査項目を、それぞれ「体のどこを調べている数値か」が1行でわかるように、中学生にもわかる言葉で言い換えてください。
今年と去年の結果票を比べて、数値が大きく動いた項目を、動いた幅の大きい順に並べてください。基準値の内側か外側かも書いてください。
この2つは、AIがとても得意で、かつ間違えにくい仕事です。資料に書いてあることの言い換えと並べ替えしかしていないからです。答えの横に表示される番号をクリックすると、元の資料のどこに書いてあったかがそのまま表示されます。 AIの答えを鵜呑みにせず、必ず元の紙を自分の目で確認できるようになっています。
逆に「この数値だと病気ですか」「薬は必要ですか」という聞き方は絶対に避けてください。それは資料の外側の話で、医師が診察して判断することです。
同じように、届いた書類をAIに読ませて理解する方法は、NotebookLMで保険証券を読む|初心者向け3ステップと質問例5つでも解説しています。健康診断と保険はセットで見直すと整理しやすいので、あわせて読んでみてください。
そのままコピーして使える質問例6つ
健康診断の結果を読むときによく必要になる質問を6つ挙げます。そのままコピーして使えます。
1. 用語をまるごと言い換えてもらう
結果票に出てくる検査項目の略語を一覧にして、それぞれ「正式名称」「体のどこを調べているか」を、専門用語を使わずに説明してください。
2. 基準値から外れた項目だけを抜き出す
基準値の範囲から外れている項目だけを抜き出して、表にしてください。どれくらい外れているかもあわせて書いてください。
3. 去年からの変化を見る
去年の結果票と今年の結果票を比べて、変化が大きかった項目を5つ挙げてください。それぞれ数値がどう動いたかも書いてください。
4. 医師に聞く質問を作ってもらう
この結果票をもとに、次の診察で医師に確認しておいたほうがよいことを、質問の形で5つ作ってください。
5. 判定記号の意味を確認する
この結果票で使われている判定記号(A・Bなど)が、それぞれ何を意味するのか、資料の説明に基づいて教えてください。
6. 家族に説明するための要約を作る
この結果票の内容を、健康診断を受けていない家族に口頭で説明するとしたら、どう伝えればよいですか。200文字程度でまとめてください。
4番目の「医師に聞く質問を作ってもらう」が、この使い方のいちばんおいしいところです。診察の時間は短く、その場で聞きたいことを思い出すのは難しいものです。聞くことを紙に書いて持っていくだけで、同じ3分の診察の中身がまったく変わります。
健康の情報をAIに入れるときに守りたい3つのこと
健康診断の結果は、住所や口座番号と同じくらい、いえ、それ以上に扱いに気をつけたい情報です。次の3つは必ず守ってください。
1つ目は、無料版の設定を確認すること。 AIツールは、入力した内容がサービス改善のために使われる場合があります。健康の情報を入れる前に、設定画面で学習に使われない設定になっているかを一度確認してください。この点はNotebookLMに個人情報を入れて大丈夫?初心者向け・安全に使う3つのルールで詳しく整理しています。健康診断の結果を入れる前に、こちらを先に読んでおくことをおすすめします。
2つ目は、会社のアカウントで自分の健康情報を扱わないこと。 勤務先から配られたGoogleアカウントは、管理者が中身を確認できる場合があります。自分の健康診断は、必ず個人のアカウントで扱ってください。
3つ目は、AIの答えを医師の判断の代わりにしないこと。 「要再検査」と書かれているのにAIが「それほど心配なさそうです」と答えたとしても、紙に書いてある指示のほうが常に正しいと考えてください。AIはあくまで、読みにくい紙を読みやすくする道具です。
累計350名以上の方にAIをお伝えしてきた中で、「AIに自分の情報を入れて大丈夫ですか」という質問は、いつも上位に入ります。答えはいつも同じで、「何を入れるかより、どこに入れるかを先に決めましょう」です。道具の性能よりも、入れる場所の設定を確認する習慣のほうが、ずっと大事です。
よくある質問
Q. 紙の結果票しか手元にありません。写真でも大丈夫ですか。
A. 大丈夫です。スマホで撮った写真でも読み込めます。ただし、影が入ったり斜めから撮ったりすると数字を読み違えることがあります。真上から、明るい場所で撮ってください。読み込んだあとに「結果票の数値をすべて書き出してください」と頼んで、元の紙と見比べておくと安心です。
Q. 無料版だけで足りますか。
A. 自分と家族の結果票を読む程度なら、無料版で十分足ります。無料版では1日に50回まで質問でき、1つのノートブックに50個までファイルを入れられます。健康診断の結果を読む用途で、この上限に届くことはほとんどありません。
Q. 「要精密検査」と出ていますが、AIに聞けば急ぐべきかわかりますか。
A. わかりませんし、聞かないでください。緊急度の判断は医師の仕事です。AIに頼むべきなのは「その検査が何を調べるものかを説明してもらうこと」と「受診時に聞くことを整理してもらうこと」までです。不安なときほど、AIではなく先に電話で問い合わせてください。
まとめ
この記事の要点は3つです。
- 健康診断の結果票は「引く資料」。 略語・判定記号・散らばった構成のせいで読みにくいので、質問して引き出せるAIと相性がよい
- NotebookLMには結果票と一緒に「基準値の説明」と過去の結果票も入れる。 説明書きがないと答えが薄くなり、複数年あると変化の向きが見える
- 頼むのは「言い換え」「比べる」「医師に聞くことの整理」まで。 診断や緊急度の判断は必ず医師に任せる
次の一歩としておすすめなのは、引き出しにしまってある今年の結果票を1枚だけ取り出して、質問例の1番をそのままコピーして聞いてみることです。5分で、あのアルファベットの羅列が日本語に変わります。そこから「次の診察で何を聞くか」まで進めば、健康診断が「受けて終わり」から「使える情報」に変わります。
この記事は、AI講師として累計350名以上に教えてきた Ryo(Nawa AI Lab)が書きました。
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