NotebookLMとChatGPTの違い|書類を読むならどっち?初心者向け比較5つ

結論からお伝えすると、「手元の書類を正確に読みたい」ならNotebookLM、「読んだ内容をもとに文章を作りたい」ならChatGPTが向いています。

NotebookLMとChatGPTの違いは、ひとことで言うと「答えの材料をどこから持ってくるか」です。この記事では、賃貸の契約書・保険証券・健康診断の結果といった家の書類を読む場面にしぼって、2つのAIを5つの観点で比べます。最後に、2つを組み合わせて使う手順もご紹介します。

なお、NotebookLMは2026年7月に「Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)」という名前に変わりました。中身は同じサービスなので、この記事では検索でよく使われる「NotebookLM」の呼び方で説明します。

NotebookLMとChatGPTの違いは「答えの材料」

まずは一番大きな違いから見ていきましょう。

  • NotebookLM:あなたが入れた資料(PDFや文章など)だけを材料にして答えます
  • ChatGPT:AIがもともと学習している大量の知識を材料にして答えます。資料を添付することもできますが、資料にないことも一般常識でおぎなって答えようとします

たとえるなら、NotebookLMは「渡された書類だけを読んで答える、まじめな係の人」です。ChatGPTは「物知りで話し上手な相談相手」と言えます。

書類を読むときにこの違いが大事になるのは、書類に書いていないことを、書いてあるかのように答えられると困るからです。たとえば賃貸の契約書で「退去のときのクリーニング代は誰が払う?」と聞いたとします。知りたいのは一般論ではなく、その契約書に何と書いてあるかですよね。

セミナーでも「ChatGPTとNotebookLM、結局どっちを使えばいいんですか?」という質問をよくいただきます。【要確認:経験談】 そのときは「答えの材料が違うので、目的で選びましょう」とお伝えしています。

書類を読むときの比較5つ

家の書類を読む場面で、2つのAIを5つの観点で比べました。

観点 NotebookLM ChatGPT
① 答えの材料 入れた資料だけ 学習した知識+添付した資料
② 出典(どこに書いてあるか)の表示 答えに番号がつき、押すと元の文章が出る 資料の該当箇所をはっきり示さないことが多い
③ 書類にないことを聞いたとき 「資料には書かれていません」と答えやすい 一般論でそれらしく答えることがある
④ たくさんの資料をまとめて読む 1つのノートに資料を何十件も入れられる(無料版は1ノート50件まで) 一度に添付できる数や回数に制限がある
⑤ 読んだあとの文章づくり 要約はできるが、手紙やメールの文面づくりは得意ではない お願い文・質問メール・家族への説明文などが得意

※NotebookLM無料版の上限は2026年10月時点の内容です。ChatGPTの無料版にもファイル添付の回数などに上限があり、内容はよく変わります。使う前に公式の案内を確認してください。

いちばんの差が出るのは②と③です。NotebookLMは、答えの文章に小さな番号(出典の印)がつきます。番号を押すと、資料のどの部分を読んで答えたのかが表示されます。そのため「本当にそう書いてある?」をその場で確かめられます。お金や契約が関わる書類では、この安心感がとても大きいです。

実際の使い方は、賃貸の契約書を例に別の記事でくわしく解説しています。
→ NotebookLMで賃貸契約書を読む|初心者向け3ステップと質問例6つ

NotebookLMが向いている場面

次のような「正確に読みたい」場面では、NotebookLMを選ぶのがおすすめです。

  • 契約書・規約を読む:賃貸の契約書、マンションの管理規約、会社の就業規則など
  • お金や制度の書類を読む:保険証券、ねんきん定期便、年末調整の書類など
  • たくさんの資料をまとめて読む:学校や保育園から配られたプリント、家電の取扱説明書など
  • 何度も見返す資料:資料を「ノート」という単位で保存できるので、あとから同じ資料に何度でも質問できます

ひとつ大事な注意点があります。それは、個人情報が入った書類をそのまま入れないことです。名前・住所・証券番号などは、黒く塗ってから入れるのが安心です。安全に使うためのルールは、こちらの記事にまとめています。
→ NotebookLMに個人情報を入れて大丈夫?初心者向け・安全に使う3つのルール

ChatGPTが向いている場面

ChatGPTが力を発揮するのは、「読んだあと」に何かを作る場面です。

  • 問い合わせの文章を作る:「契約書のこの部分について、管理会社に質問するメールを書いて」
  • 家族に説明する文章を作る:「保険の内容を、高齢の親にもわかる言葉で説明して」
  • 書類に出てくる言葉の意味を調べる:「『原状回復』ってどういう意味?」のように、一般的な知識をたずねる
  • 次にやることを整理する:「更新手続きまでにやることをリストにして」

反対に、「この契約書では、クリーニング代は誰が払うことになっている?」のように書類の中身そのものを聞く質問は、ChatGPTだけにまかせるのはおすすめしません。答えがもっともらしくても、書類のどこに書いてあるかを自分で確かめる手間がかかるからです。

いちばんおすすめは「2つを組み合わせる」使い方

実は、どちらか1つにしぼる必要はありません。2つのAIのいいところを順番に使うと、書類の手続きがぐっとラクになります。

ステップ1:NotebookLMで書類を読む
書類(個人情報は塗りつぶしたもの)をNotebookLMに入れて、「この書類で大事なポイントを5つ教えて」「解約するときの条件は?」と質問します。出典の番号を押して、元の文章も確認しましょう。

ステップ2:わかったことを短くまとめる
NotebookLMの答えのうち、必要な部分だけを自分のメモにコピーします。書類をまるごと渡すのではなく、必要な情報だけを次に渡すのがコツです。

ステップ3:ChatGPTで文章にする
メモをChatGPTに貼って、「この内容をもとに、管理会社へ確認するメールを丁寧な言葉で書いて」とお願いします。できた文章は、最後に必ず自分の目で読み直してから使いましょう。

この流れなら「正確さ」はNotebookLMで、「文章づくり」はChatGPTでまかなえます。どちらも無料で始められるので、まずは手元にある書類1枚で試してみてください。

よくある質問

Q. NotebookLMもChatGPTも無料で使えますか?
A. どちらも無料版があります。NotebookLMは無料版でも1つのノートに50件まで資料を入れられるので、家の書類を読む用途なら十分なことが多いです。ChatGPTの無料版は、ファイルを添付できる回数などに上限があります。どちらも上限はよく変わるので、使う前に公式の案内を確認してください(2026年10月時点)。

Q. ChatGPTにPDFを添付すれば、NotebookLMはいらないのでは?
A. 短い書類を1回読むだけなら、ChatGPTでも用は足ります。ただ、「どこに書いてあるかをすぐ確かめたい」「複数の書類をまとめて何度も見返したい」ときは、NotebookLMのほうが向いています。

Q. NotebookLMの答えは100%正しいですか?
A. 100%ではありません。資料だけをもとに答えるぶん間違いは少なめですが、読み違えることはあります。大事な判断の前には、出典の番号を押して元の文章を確認しましょう。契約やお金の最終判断は、管理会社や専門家にも相談してください。

まとめ

  • NotebookLMとChatGPTの違いは「答えの材料」。NotebookLMは入れた資料だけ、ChatGPTは学習した知識をもとに答える
  • 家の書類を正確に読むならNotebookLM。出典の番号で「本当にそう書いてあるか」を確かめられる
  • 読んだあとのメールや説明文づくりはChatGPT。2つを順番に使うのがいちばんラク

次の一歩として、今週届いた郵便物や、引き出しに眠っている契約書を1枚、NotebookLMに入れて「大事なポイントを3つ教えて」と聞いてみてください。


この記事は、AI講師として累計350名以上に教えてきた Ryo(Nawa AI Lab)が書きました。

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