NotebookLMで保険証券を読む|初心者向け3ステップと質問例5つ

「入院することになったけど、うちの保険っていくら出るんだっけ」。そう思って保険証券を引っぱり出したものの、細かい数字と見慣れない言葉が並んでいて、結局わからないまま引き出しに戻した経験はありませんか。

結論からお伝えすると、NotebookLM(ノートブックエルエム)に保険証券を読み込ませておけば、「入院したら1日いくら出ますか」と話し言葉で聞くだけで、証券に書いてある内容をもとに答えが返ってきます。この記事では、保険証券をNotebookLMで読む3ステップと、そのまま使える質問例5つを、初心者の方向けにまとめました。読み終わるころには、保険の中身を人に説明できる状態になっています。

保険証券がNotebookLMと相性がいい3つの理由

NotebookLMは、グーグルが提供している無料のAI(人工知能)ツールです。いちばんの特徴は、自分が渡した資料の中だけを読んで答えてくれるという点にあります。ネット上の一般的な保険の話ではなく、「あなたが契約している、その保険」の話として答えが返ってきます。

保険証券との相性がいいのは、次の3つの理由からです。

  • 書類が何枚にも分かれていても、まとめて聞ける:保険は「保険証券」「ご契約のしおり・約款(やっかん/細かいルールが書かれた冊子)」「ご契約内容のお知らせ」の3つに情報が散らばっています。NotebookLMは複数の資料をまとめて読めるので、証券だけではわからない支払い条件まで一度に確認できます
  • 専門用語を知らなくても質問できる:「入院給付金日額」という言葉を知らなくても、「入院したら1日いくらもらえますか」と聞けば通じます
  • 答えの根拠が示される:回答の文末に番号の印が付き、押すと元の書類のどこを見て答えたのかが表示されます。数字の話なので、ここは必ず自分の目で確かめてください

保険証券は、専門用語の量に対して枚数が少ない書類です。だからこそ「読めばわかるはず」と思って読み始めて、途中でわからなくなる。この「読める気がするのに読めない」書類こそ、AIに間に入ってもらう価値があります。同じ考え方は賃貸の契約書にも使えるので、こちらはNotebookLMで賃貸契約書を読む3ステップで詳しく解説しています。

なお、NotebookLMは2026年7月に「Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)」へ名前が変わりました。使い方は変わっていないので、この記事の手順はどちらの名前で表示されていても同じように進められます。

保険証券をNotebookLMで読む3ステップ

準備するものは、パソコンかスマホと、保険証券のPDF(パソコンやスマホで読める書類の形式)だけです。費用はかかりません。

ステップ1:書類をPDFにして手元にそろえる

まず、次の3つがあるか確認します。全部そろっていなくても、あるものだけで始められます。

  1. 保険証券:契約の基本情報が1枚にまとまった書類
  2. ご契約のしおり・約款:支払われる条件・支払われない条件が細かく書かれた冊子
  3. ご契約内容のお知らせ:毎年1回届く、今の保障内容をまとめた書類

紙しかない場合は、スマホで撮るだけでPDFにできます。iPhoneなら「メモ」アプリの書類スキャン、Androidなら「Googleドライブ」アプリの+ボタンからスキャンが使えます。写真アプリで撮った画像そのままより、スキャン機能を使ったほうが文字がくっきりして、AIが読み取りやすくなります。

約款は保険会社の公式サイトでPDFが公開されていることが多いので、冊子が見つからないときは「保険会社名 約款」で検索してみてください。こちらのほうが探すより早いです。

ステップ2:NotebookLMに読み込ませる

NotebookLMの公式サイトにグーグルのアカウントでログインし、「新規作成」を押します。表示された枠にPDFをドラッグして入れるだけで読み込みは完了です。

ここでのコツは、1つの契約につき1つのノートブックを作ることです。 家族全員分や、医療保険と生命保険をまとめて1つに入れると、AIがどの契約の話をしているのか混ざってしまいます。「夫の医療保険」「私の学資保険」のように分けておくと、答えの精度が安定します。

無料版でも、1つのノートブックに50個まで資料を入れられます。1つの資料は50万語まで、ページ数の上限はありません。保険の書類なら、無料版で十分足ります。

ステップ3:ふだんの言葉で質問する

読み込みが終わると、画面の下に質問を入力する枠が出てきます。ここに、思ったままの言葉で聞いてかまいません。

うまく答えを引き出すコツは、「1つの質問に1つのこと」を守ることです。「入院と手術と通院はいくら?」とまとめて聞くより、1つずつ聞いたほうが、抜けのない答えが返ってきます。AI初心者の方から「思ったような答えが返ってこない」というご相談をよくいただくのですが、原因の多くはこの詰め込みすぎです。

そのまま使える質問例5つ

コピーして貼り付けるだけで使えるように、質問文をそのまま載せます。

1. 入院したときの金額を確認する

この保険で入院したときに受け取れる金額は、1日あたりいくらですか。入院何日目から対象になるのか、何日分まで受け取れるのかも教えてください。

2. 手術のときの条件を確認する

手術を受けたときに給付金が出る条件と金額を、書類のどこに書いてあるかも示しながら説明してください。

3. いつまで守られるのかを確認する

この契約の保障はいつまで続きますか。保険料の支払いはいつ終わりますか。年月で教えてください。

4. 支払われないケースを知る

給付金が支払われないケース(免責)には、どんなものがありますか。箇条書きで、わかりやすい言葉に直して教えてください。

5. 登場人物を整理する

契約者・被保険者・保険金の受取人は、それぞれ誰になっていますか。表にまとめてください。

5番は地味ですが、いちばん大事かもしれません。受取人が昔のままになっていた、という行き違いは実際によく起きます。1分で確認できるので、ぜひ最初にやってみてください。

慣れてきたら、2つの保険の証券を1つのノートブックに入れて「保障が重なっている部分はどこですか」と聞く使い方もできます。同じような医療保険に2つ入っていた、という気づきにつながることがあります。

使う前に知っておきたい3つの注意点

便利なぶん、押さえておいてほしい点が3つあります。

1つ目は、個人情報の扱いです。 保険証券には、氏名・住所・生年月日・証券番号が載っています。自分のグーグルアカウントで使い、ノートブックの共有はしないようにしてください。会社のアカウントや、家族と共用のパソコンで開いたままにするのも避けたいところです。個人情報を含む書類をAIに読み込ませるときの考え方は、NotebookLMに個人情報を入れて大丈夫?安全に使う3つのルールにまとめています。

2つ目は、答えを鵜呑みにしないことです。 NotebookLMは渡した資料の中から答えますが、読み取りを間違えることもあります。特に金額と日数は、必ず回答の番号の印を押して、元の書類の記載を自分の目で確認してください。

3つ目は、最終的な判断は保険会社に確認することです。 実際に給付金が出るかどうかを決めるのは保険会社であって、AIではありません。この記事のやり方は「自分の保険を理解して、聞くべきことを整理する」ためのものです。整理ができたら、コールセンターや担当の方に「この条件だと対象になりますか」と、具体的に聞けるようになります。「解約すべきか」「入り直すべきか」といったお金の判断も、AIに決めさせるものではありません。

よくある質問

Q. 保険証券が古くて、文字がかすれています。読み取れますか?

A. かすれ具合によります。スキャンしたPDFで試してみて、返ってくる答えが証券の内容と食い違うようなら、無理をせず保険会社に再発行を依頼してください。ほとんどの会社で再発行に対応しています。

Q. 無料版のままで大丈夫ですか?

A. 保険の書類を読む用途なら、無料版で十分です。1つのノートブックに50個まで資料を入れられるので、家族分を契約ごとに分けても足ります。

Q. 約款が見つからないときはどうすればいいですか?

A. 保険証券だけでも、保障の金額や期間は確認できます。ただし「どんなときに支払われないか」は約款にしか書かれていないことが多いので、保険会社の公式サイトからPDFを探して追加することをおすすめします。

まとめ

保険証券をNotebookLMで読むポイントは、次の3つです。

  1. 証券・約款・お知らせをまとめて読み込ませる。1つの契約につき1つのノートブックに分けると、答えが混ざりません
  2. ふだんの言葉で、1つずつ聞く。専門用語を知らなくても、「入院したら1日いくら」で通じます
  3. 金額と日数は元の書類で確認し、最終判断は保険会社に聞く。AIは理解を助ける道具で、決める人ではありません

まずは、いちばん気になっている1件の保険証券をスキャンするところから始めてみてください。10分あれば、「うちの保険は入院1日あたりいくらで、いつまで続く」と人に説明できる状態になります。


この記事は、AI講師として累計350名以上に教えてきた Ryo(Nawa AI Lab)が書きました。

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