Claude Coworkでアンケート集計|自由記述も初心者向け3ステップ解説

結論からお伝えすると、Claude Cowork(クロード・コワーク/パソコンの中のファイルを直接読んで作業してくれるAIの機能)を使えば、アンケートの集計は「ファイルを置いて、日本語でお願いするだけ」で終わります。

しかも一番大変な自由記述(じゆうきじゅつ/回答者に文章で自由に書いてもらう欄)のまとめまで任せられます。数を数えるのは表計算ソフトでもできますが、「みなさんが何を感じたか」を読み取る作業は、これまで人が全部読むしかありませんでした。

この記事を読むと、次のことがわかります。

  • Claude Coworkでアンケート集計をすると、何がどう変わるのか
  • 始める前に用意するもの3つ
  • 実際の手順(3ステップ)
  • そのままコピーして使える指示文の例
  • 任せるときに気をつけたいこと

Claude Coworkでアンケート集計をすると何が変わるのか

一番の違いは、ファイルをそのまま渡せることです。

いつものチャット型のAIだと、アンケートの回答を少しずつコピーして貼り付け、返ってきた答えをまた表に戻して……という往復が必要でした。Claude Coworkは、パソコンの中のフォルダを直接見て作業してくれるので、この往復がまるごと不要になります。

具体的には、次のようなことを一度にお願いできます。

  • 数の集計:満足度の平均点、選択肢ごとの人数と割合を出す
  • 自由記述の整理:たくさんの感想を「よかった点」「改善してほしい点」などに分ける
  • 結果の書き出し:集計結果を新しいExcelファイルや報告書の形で保存する

とくに自由記述は、100人分あれば読むだけで1時間以上かかります。ここを最初にざっと分類してもらえるだけで、作業の重さがまったく変わります。

Claude Coworkは、アンケート以外の「たまっていくファイル」の整理も得意です。写真の整理に使う方法はClaude Coworkで写真整理する方法で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

始める前に用意するもの3つ

1. Claudeの有料プラン

Claude Coworkは、有料プラン(Proプラン以上)でしか使えません。無料プランでは表示されないので、ここでつまずく方が多いところです。

Proプランは月額20ドル(1年分をまとめて払う場合は月あたり17ドル)で、Cowork機能は追加料金なしで含まれています。(2026年8月現在。最新の金額は公式サイトでご確認ください)

2. パソコン用のClaudeアプリ

Claude Coworkは、パソコンにインストールするアプリから使います。アプリを開いて、画面の上のほうにある切り替えメニューから「Cowork」を選ぶと、作業モードに切り替わります。

3. アンケート結果のファイル

アンケートの回答を、CSV(シーエスブイ/カンマで区切られた表形式のファイル。Excelでそのまま開けます)かExcelの形にして、専用のフォルダを1つ作ってその中に入れておきます。

Googleフォームでアンケートを取った場合は、回答画面から表計算ソフトに書き出して、そこからCSV形式でダウンロードできます。

フォルダを分けておく理由は、Claude Coworkに「このフォルダの中だけを見てね」と範囲を伝えるためです。関係のないファイルが混ざっていると、余計なものまで読み込んでしまうことがあります。

Claude Coworkでアンケートを集計する3ステップ

準備ができたら、実際の作業はたった3つです。

ステップ1:作業するフォルダを指定する

Claude Coworkを開いて、さきほど作ったアンケート用のフォルダを作業場所として指定します。これで「この中のファイルを触っていいですよ」という許可を出したことになります。

新しい作業を始めるときは、そのつど新しい画面(New task)を開くのがおすすめです。1つの画面にいろいろな依頼を混ぜると、指示があいまいになりやすいためです。

ステップ2:日本語でお願いする

あとは、やってほしいことを普通の日本語で書くだけです。難しい呪文のような書き方は必要ありません。

たとえば、こんな形です。

このフォルダの中にあるアンケート結果のファイルを読んでください。
1. 満足度(5段階)の平均点と、各点数の人数を出してください
2. 自由記述の欄を「よかった点」「改善してほしい点」「その他」に分けて、それぞれ多い順に3つずつまとめてください
3. 結果を新しいExcelファイルにして、このフォルダに保存してください

大事なのは、「何を見て」「何をして」「どんな形で出すか」の3つを書くことです。この3つが入っていれば、たいてい思ったとおりのものが返ってきます。

ステップ3:出てきた結果を確認する

Claude Coworkが作業を終えると、指定した場所に新しいファイルができています。開いて中身を見て、直したいところがあればそのまま「3番の項目をもう少し細かく分けてください」のように追加でお願いできます。

やり直しは何度でもできますので、最初から完璧な指示を出そうとしなくて大丈夫です。

自由記述をまとめる指示文の例

ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。自由記述は、お願いの仕方で仕上がりが大きく変わります。

例1:まず全体の雰囲気をつかみたいとき

自由記述の回答をすべて読んで、よく出てくる話題を5つに分類し、それぞれ何件あったかを教えてください。

例2:次に活かせる形にしたいとき

自由記述のうち、改善を求めている内容だけを取り出して、「すぐ直せること」と「時間がかかること」に分けてください。

例3:報告書に載せたいとき

それぞれの分類について、実際の回答の中から代表的なものを2つ、原文のまま引用してください。

うまくいくコツは3つです。

  1. 件数を出してもらう:「多かったです」ではなく「12件」と数字で言ってもらうと、報告に使えます
  2. 原文を残してもらう:まとめた文章だけだと、回答者の生の言葉が消えてしまいます
  3. 出す形を指定する:「表にして」「箇条書きで」と言うだけで、そのあとの作業がぐっと楽になります

なお、「たくさんの文章を読み込んで要点をつかむ」という作業は、Google の NotebookLM(ノートブックエルエム)も得意です。使い分けの感覚はNotebookLMで論文要約をする方法を読んでいただくとつかみやすいと思います。ファイルを作ったり保存したりまで任せたいときはClaude Cowork、読んで理解する作業が中心のときはNotebookLM、と覚えておくとよいでしょう。

集計を任せるときに気をつけたい3つのこと

便利な反面、アンケートは人の個人情報が入りやすいものです。次の3つだけは必ず守ってください。

1. 名前やメールアドレスは消してから渡す

回答者のお名前、メールアドレス、電話番号などの列は、AIに渡す前に削除するのが基本です。集計に必要なのは回答の中身だけで、誰が書いたかは不要なことがほとんどです。

元のファイルはそのまま残し、個人情報を消したコピーを作ってフォルダに入れましょう。

2. 数字は必ず自分で検算する

「回答者は48名」と出てきたら、元のファイルの行数と合っているかを自分の目で確かめてください。AIは計算を間違えることがあります。特に、空欄の扱いや重複した回答があると、数がずれやすくなります。

3. まとめだけでなく原文にも目を通す

分類してもらった結果は、あくまで「読む順番の整理」です。少数の意見の中にこそ、次に効くヒントが隠れていることがあります。分類結果を見たあとで、改善を求めている回答だけは全部読む、という進め方をおすすめします。

これまで350名以上の方にAIの使い方をお伝えしてきましたが、「AIに任せたら自分で見なくていい」と思ってしまうと、かえって大事なことを見落とします。AIは読む時間を短くする道具で、判断するのは人という線引きを持っておくと、安心して使えます。【要確認:経験談】

よくある質問

Q. 無料プランでも使えますか?

いいえ、Claude Coworkは有料プラン専用の機能です。無料プランでは画面に表示されません。まずは月額20ドルのProプランで試してみるのが現実的だと思います。

Q. 紙で集めたアンケートでも集計できますか?

手書きの紙をそのまま読み取らせるのは、まだ精度に不安があります。特に手書き文字は読み間違いが起きやすいです。手間はかかりますが、いったん表計算ソフトに打ち込んでからお願いするほうが、結果的に早くて正確です。

Q. 何件くらいまで対応できますか?

数十件から数百件くらいであれば問題なく扱えます。それ以上に多いときは、「まず前半だけ」「まずこの設問だけ」のように分けてお願いすると、安定して動きます。

まとめ

Claude Coworkでのアンケート集計について、大事なところを3つにまとめます。

  1. ファイルを渡せるので、コピペの往復がいらない。フォルダを指定して、日本語でお願いするだけです
  2. 自由記述のまとめこそ一番の時短になる。件数・原文・出す形の3つを指示に入れると、そのまま報告に使える形で返ってきます
  3. 個人情報を消すことと、数字の検算だけは自分でやる。ここを省くと、便利さがリスクに変わります

次の一歩としておすすめなのは、手元にある過去のアンケートを1つ使って練習してみることです。すでに集計を終えているものなら、AIの答えが合っているかどうかをすぐ確かめられます。答え合わせができる状態で試すのが、一番安心して慣れられる方法です。


この記事は、AI講師として累計350名以上に教えてきた Ryo(Nawa AI Lab)が書きました。

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