実はあなたの近所のスーパーでも。「トライアル」や「松屋」に学ぶ、身近なAI活用のいま

「AIってすごいらしいけど、正直、自分の生活とはあまり関係ないかな…」そんなふうに感じていませんか?実は、AIはすでにあなたの近所のスーパーや、いつもの牛丼屋さんの裏側で、静かに活躍し始めています。

この記事では、スーパーの「トライアル」と牛めしの「松屋」という、誰もが知っているお店のAI活用事例をわかりやすくご紹介します。読み終わるころには、「AIって意外と身近なんだ」「自分の仕事にも使えそう」と感じていただけるはずです。

スーパー「トライアル」:AIが商品の発注を自動でやってくれる

24時間営業のスーパーとして知られるトライアルは、全国264店舗に「AI発注システム」の導入を完了したと発表しました。

AI発注って、なにをしてくれるの?

スーパーでは毎日、「明日はお茶を何本仕入れるか」「お弁当は何個作るか」といった発注(商品の注文)作業が発生します。これまでは、ベテラン店員さんが天気や曜日、過去の売れ行きを見ながら、経験と勘で決めていました。

この作業をAI(人工知能。大量のデータから予測や判断をするコンピューターの仕組み)に任せたのが、トライアルの取り組みです。AIが過去の販売データや来店客数などをもとに、「明日はこれくらい売れそうだから、これだけ仕入れましょう」と自動で計算してくれるのです。

どんな効果があったの?

報道によると、店舗あたり月180人時(1人が180時間働く分に相当する作業量)の削減と、余分な在庫を約3割減らす効果が見込まれているそうです。

つまり、「ベテランの勘に頼っていた仕事をAIが引き受けることで、人はもっと大事な仕事(接客など)に時間を使えるようになった」ということです。

牛めしの「松屋」:問い合わせ対応はAIチャットボットにおまかせ

牛めしチェーンの松屋を運営する松屋フーズも、AI活用の先進企業です。

全国1,200店舗からの質問に、AIが24時間対応

松屋フーズでは、全国約1,200店舗の店長さんやスタッフから、本社に毎日たくさんの問い合わせが届きます。「この機械の使い方がわからない」「この手続きはどうすればいい?」といった質問です。

そこで導入されたのが、チャットボット(チャット形式で自動的に質問に答えてくれるプログラム)です。スタッフが質問を入力すると、AIが24時間いつでも自動で回答してくれます。その結果、本社への電話問い合わせが41.5%も減ったそうです。

ポイントは「人にしかできない仕事」に集中できること

本社のスタッフは、電話対応に追われる時間が減った分、より重要な仕事に集中できるようになりました。AIは人の仕事を奪うのではなく、「単純な作業を引き受けて、人が本来やるべき仕事に集中させてくれる存在」だということが、この事例からよくわかります。

初心者でも今すぐできること

「大企業の話でしょ?」と思われたかもしれませんが、同じ考え方は個人でも今日から実践できます。難易度の低い順にご紹介しますね。

1. 「毎日くり返している作業」を書き出してみる

まずはAIを使わなくてもOKです。トライアルも松屋も、最初にやったのは「どの作業に時間がかかっているか」を見つけることでした。メールの返信、資料の下書き、情報集め…。毎日くり返している作業をメモに書き出してみましょう。

2. その中のひとつを、AIに手伝ってもらう

書き出した作業の中から、ひとつだけAIに任せてみましょう。たとえば、ChatGPTやClaude(どちらも文章で対話できるAIサービス)に「お客様へのお礼メールの下書きを作って」とお願いするだけでも立派なAI活用です。

3. 「よくある質問」をAIに覚えさせてみる

少し慣れてきたら、松屋の事例の小型版に挑戦です。家族やお客様からよく聞かれる質問と答えをAIに伝えておいて、「この内容をもとに、わかりやすい説明文を作って」と頼んでみましょう。自分だけの「ミニチャットボット」の第一歩になります。

まとめ

今日のポイントを3つに整理します。

  1. AIはすでに身近なお店で活躍中:トライアルは264店舗でAI発注を導入し、月180人時の作業削減を見込んでいます
  2. AIは人の仕事を奪うのではなく、支える存在:松屋フーズではAIチャットボットが問い合わせ対応を引き受け、電話が41.5%減りました
  3. 個人でも考え方は同じ:「くり返し作業を見つけて、ひとつだけAIに任せる」ことから始めましょう

次にスーパーや牛丼屋さんに行ったとき、「この裏側でAIが働いているのかも」と思い出してみてください。AIがぐっと身近に感じられるはずですよ。

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